リンゴの品種による味の違いとは?市場に出回る時期や美味しい産地も紹介!
記事公開日:2024年3月28日
スーパーとかでリンゴを見かけると、リンゴの横に「サンふじ」とか書かれていますよね。
あとは見た目ですぐに分かるのは緑色の青りんご、「王林」とかもありますよね。
この「サンふじ」や「王林」なんかが品種名というのは何となく分かりますけど、
「どんな品種があって味の違いなどんななのか?」
みたいな所って、地味に分からないですよね。
せっかく買うんだから自分好みの美味しいと感じる果物を食べたいですよね!
なので!!
今回は、リンゴの品種による味や食感の違いを紹介していきます!
一緒に市場に出回る時期や隠れたオススメ産地も見ていきますよ。
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目次
リンゴの品種と味の違い
リンゴの品種って冒頭で挙げたもの以外だと、どんなものが思いつくでしょうか?
このくらい挙げて見ると、知っている品種もチラホラあるかと思います。
紅玉はお菓子作りによく使われる、紅い実の色が美しい酸味の強い品種です。
国内生産量別で見ると、ジョナゴールド、王林、つがる、そしてふじが特に多く生産されています。
中でも「ふじ」は国内生産量の半分くらいを占めています。
人気なんですよね、ふじ。
品種としての歴史が長いにも関わらず、今でも不動の人気を誇っています。
一昔前ですが2001年には、世界の生産量も一位になっているんですよ!
ん?でもスーパーでは「サンふじ」の方が良く見かけるんだけど、「サンふじ」どこ行った?
と思いますよね。
その辺も含めて、有名品種ごとに味や歯ごたえの違いなんかをまとめてみます!
好みの味を見つけてくださいね!
「ふじ」と「サンふじ」
それでは早速、世界で最も有名な品種「ふじ」について紹介していきましょう!
リンゴと言えば、蜜入り!
蜜入りと言えば「ふじ」!
おそらく、老若男女多くの日本人が想像するリンゴの代名詞が「ふじ」です。
実の締まりが良く、リンゴらしいシャリパリッとした食感で、酸味と甘みのバランスが絶妙でとっても美味しい品種です。
「ふじ」と「サンふじ」は品種は同じです。
違いはリンゴの実に袋をかけるかどうかです。
果物の実に袋をかけて栽培する方法を有袋栽培、袋をかけない栽培方法を無袋栽培と言います。
有袋栽培で育てたリンゴが「ふじ」、無袋栽培で育てたリンゴが「サンふじ」です。
果物栽培における有袋栽培は害虫対策として行われていて、桃やブドウでもよく見かけます。
袋をかけて育てる「ふじ」の場合は、実が大きくなってから袋を外して日光に当てることで、実が鮮やかな赤い色になるんです!
その代わり甘さは控えめになりがちですが、その分保存性に優れるため、長い期間市場に出回るメリットもあるんです。
一方、袋をかけずに育てる「サンふじ」は果実の赤さにはムラが出ますが、糖度が高く、蜜入りもいいです。
その代わり保存性に劣るので、市場に出回る期間は「ふじ」程長くなりません。
市場に出回る時期はまた後程まとめるとして、次の品種を見てみましょう!
ジョナゴールド
お次はジョナゴールドです。
生まれはアメリカ、ゴールデンデリシャスと紅玉を掛け合わせた品種です。
紅玉が入っているためやや酸味の勝った甘味があり、実は大きくて、食感は「ふじ」と比べると柔らかいです。
そのまま食べても美味しいですが、加工にも向いています。
焼きリンゴとか、リンゴバターとかで美味しいですよ!
食べ頃は、表面に油の膜が張ったようになってテカテカしてきたころです。
見た目で食べ頃が分かるのがいい所です!
スーパーとかで見かけると、
「このリンゴ、ワックスでもかかってんのか?」
と思うかもしれませんが、それがジョナゴールドなら食べ頃のサインです。
周囲の意見を聞くと、20代くらいの若い方がこのジョナゴールド系の実の柔らかいリンゴを好む傾向にあるような気がします。
意外と年代で好みが分かれるんだなぁ…なんて思っています。
王林
続いては青りんごの代名詞、「王林」です。
ゴールデンデリシャスと「印度」と言う品種をかけ合わせたリンゴです。
「印度」という品種を聞いたことのある人は少ないと思いますが、インド生まれではなく日本生まれの品種です。
果汁が少なく酸味の無い品種で、日の当たった部分だけが赤くなり、他の部分は黄緑色になります。
「王林」は実が柔らかく、酸味が無く甘みの強い品種です。
加工には向かず、圧倒的に生食するリンゴです!
王林と似た味のリンゴは多いですが、何故この品種が人気かと言うと、実の色の管理がいらないからです!
リンゴの赤い色を綺麗に出すのは大変な管理なんですよ。
生産者にとってその手間が省けるのは大事なんです!
貯蔵性も高く、冷蔵庫で長く保管できるのも生産者的にはポイント高しです。
消費者に人気の品種と言うよりは、生産者に人気の品種なんですかね。
省力品種ってやつです。
つがる
主力品種の最期を飾るのは「つがる」です。
その名の通り青森生まれの品種で、ゴールデンデリシャスと紅玉の交配品種です。
この掛け合わせ・・・どこかで見た・・・
ジョナゴールドだ!!!
でも、ジョナゴールドとは全然違います。
まず食感は固めです。
そして味は酸味が弱く、甘みがやや強めです。
加工には向かず、生食向きなのもジョナゴールドとは違います。
さらに早生といって、早い時期に出回る品種です。
同じかけ合わせでも、ここまで結果が違うのが品種改良の面白い所だと思います。
おまけ:ぐんま名月
最後に生産量は多くないですが、個人的に推している品種ぐんま名月を紹介しておきます。
群馬生まれで「ふじ」と「あかぎ」と言う品種を掛け合わせたものです。
果実の色は黄色で、一部に赤が入ります。
「ふじ」らしい蜜入りと甘さ、パリッとした食感がありながら酸味は控えめです。
果汁も多いので、固めの食感を味わいつつもジューシーなリンゴらしい食味を楽しめます。
ただし、出回る時期がひと月あるかないかと短いため、一瞬で旬が過ぎてしまうんです。
もし見かけたら是非、買ってみてくださいね!
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それぞれの品種が出回る時期
品種について長々と語って参りましたが、それぞれが出回る時期をまとめていきましょう。
これはね、もう表とかにしちゃうのが一番ってことで見てみましょう。
品種 | 出回る時期 |
ふじ | 4月上旬~8月頃 | サンふじ | 10月下旬〜4月上旬 | ジョナゴールド | 10月上旬〜11月中旬 | 王林 | 11月上旬〜8月上旬 | つがる | 8月中旬〜10月中旬 | ぐんま名月 | 10月下旬〜11月中旬 |
産地によって出荷時期は変わってくるのですが、早い時期に出回り始める産地から遅い時期に出回る青森までをまとめています。
「ぐんま名月」の出回る時期の短さたるや!
そして「ふじ」の出回る時期が意外ですよね。
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おすすめのリンゴ産地
次はオススメのリンゴ産地の紹介です。
「リンゴっつったら、おめぇ、青森だべさぁ」
と、東北民は思うのですが、関東とかだとどうなんでしょう?
確かに青森はリンゴの一大産地だと思います。
でもね、他にも美味しい産地があるんですよ。
例えば、
長野。
私は東北民ですが、青森も良いと思いつつも長野のリンゴもとっても美味しいと確信しています。
長野のリンゴは東京に行ってしまって、東北にはあまり来ないのですが・・・(´;ω;`)
お次は岩手。
ピンと来ないかもしれませんが、江刺りんごというブランドがあります。
東北でも岩手に行かないと手に入らないんじゃないかと思うくらい、その辺では売っていない気がします。
高い糖度!
その糖度を引き立てるほど良い酸味!
美しい実の形と色!
素晴らしい品質の江刺りんご、見かけたら是非手に取って欲しいと思います。
(というか田舎だと逆に無くて、むしろ東京とかだと出回っているんでしょうか?そういうの、ありますよねww)
そして果物全般が美味しい山形!
山形は日本一美味しい「ふじ」を生産していますし、山形のオリジナル品種の「秋陽」も人気があります。
山形の「無袋ふじ」は東京の市場では人気があるので見かけたことがある人も多いと思います。
特に朝日町の「ふじ」は糖度が高く、酸味のバランスも良く美味しいですよ!
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まとめ
今回はリンゴの品種ごとの味をまとめてみました。
国内で生産量の多い品種を中心にまとめて、生産量が少ないながらも美味しい品種をちりばめて紹介してみました。
ふじ | サンふじ | ジョナゴールド | 王林 | つがる | ぐんま名月 | |
食感 | パリパリ | パリパリ | シャリフワ | シャリフワ | パリパリ | パリパリ |
味 | 甘さ〇 酸味〇 |
蜜入り 甘さ◎ 酸味〇 |
甘さ◎ 酸味無し |
甘さ◎ 酸味無し |
甘さ◎ 酸味△ |
蜜入り 甘さ◎ 酸味△ |
時期 | 4月上旬~ 8月頃 |
10月下旬~ 4月上旬 |
10月上旬~ 11月中旬 |
11月上旬~ 8月上旬 |
8月中旬~ 10月中旬 |
10月下旬~ 11月中旬 |
日本のリンゴの栽培方法って、ちょっと独特で、海外ではその技術を真似することが難しいと言われているんです。
樹の形を低くして、枝を横に横に伸ばしていって、リンゴにむらなく日が当たるようにして・・・と、とっても手間暇がかかっているんです。
そうして得られる加工しなくても美味しく食べられる甘いリンゴ!!
幸せですよね。
日本人で良かった…
ありがとう、リンゴ農家様…
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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