銀杏は食べ過ぎると毒!?症状と原因は?何個までならOKなの?

記事公開日:2015年9月14日
最終更新日:2017年4月20日



焼き鳥や茶碗蒸しなどに入っている、ころんと小さな銀杏

独特の香りとホクホクとした柔らかい歯ごたえが美味しいですよね!

しかし・・・この銀杏、食べ過ぎると身体に毒だって知ってました!?

あんなに美味しいのに!どうして!って思いますよね!?

これは早急に調べなきゃ!

ということで今回は、

  • 銀杏の食べ過ぎがなぜ身体に毒なのか
  • 何個くらいまでなら食べてOKなのか
  • ということについて調べてみました。

    順を追って紹介していくので、銀杏好きな方は要チェックですよ!



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    銀杏を食べすぎるとどうなる?

    まず、銀杏を食べすぎて中毒になった場合に、
    どのような症状が出てくるのかをチェックしました。

    すると、「え?冗談でしょ?」というような怖い症状が・・・

    銀杏中毒になった場合の症状

    銀杏を食べ過ぎて中毒になった場合、食後12時間以内に腹痛がおき、
    嘔吐、下痢、めまいなどの症状が出ることがあります。

    これは食中毒の症状と同じで、酷いときには倒れてしまい、
    呼吸困難、不整脈、痙攣などの症状をおこし、最悪死に至るケースもあるというのです!

    症状はそんなに長期間にわたっては起きず、
    半数以上は1日以内に回復。長い場合でも4日間程度

    たかが食べ過ぎで死ぬなんて嘘でしょ?

    と思うかもしれませんが、実際に戦中戦後の食糧難の時代には、
    銀杏による食中毒の事故が多く発生し、死亡例もあったというのだから、油断大敵です!

    ただし最近では、銀杏中毒による事例は減ってきているようです。

    それがなぜかというと・・・・



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    銀杏中毒の原因と「チルビリドキシ」について

    では、そんな食中毒症状を引き起こしてしまう原因はなんなのでしょう。

    銀杏には「チルビリドキシ」という物質が含まれています。

    困ったことに、この物質はビタミンB6の働きを邪魔するという性質があり、
    それによりビタミンB6欠乏を引き起してしまうのです。

    ビタミンB6の欠乏は神経伝達に害をもたらし、
    中枢神経が異常を起こすので、その結果、

    痙攣や呼吸困難などの症状が起きる・・・

    という仕組みになっているのです。

    先ほどもお話にでましたが、銀杏の食中毒が多かったのは、
    戦後の栄養が十分に摂取できなかった時代

    つまり、栄養バランスが偏っている時に、
    銀杏に含まれるチルビリドキシを大量に摂取してしまい、
    それが引き金になって銀杏中毒になってしまっていたということですね~。



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    何個ぐらい食べると症状がでることがある?

    とっても怖いビタミンB6の欠乏症状ですが、
    一体、何個くらいの銀杏を食べてしまうと症状が起きるのでしょうか。

    実は成人であれば40~50個以上の銀杏が危険とされています。

    いやあ、流石にそんな大量には食べませんよね?

    つまり、焼き鳥の銀杏串を数本食べた程度では全く問題ないという訳です。

    ちょっとほっとしましたか?

    しかし、油断してはいけないのが子供の中毒症状なんです!

    実は幼児の銀杏中毒症状の発症例は多く、
    子供は身体が小さいので、少しの量でも中毒に陥ってしまう場合があります。

    子供の場合7粒以上は危険とされているので、
    未就学児童であれば銀杏は控えた方が良いかもしれませんね。

    先にも述べたように、中毒症状が出るか否かは、
    こどもの栄養バランス状態にかかっています。

    なので、以下の個数はあくまで目安となります。

    中毒症状が起こる可能性のある銀杏の摂取個数

    大人 銀杏 40 個 以上
    子供 銀杏 7個 以上
    銀杏中毒症状の事例

    次に、具体的な事例をみてみましょう。

    中には15個の銀杏を食べた2歳の子供が死亡した例や、
    50個近くの銀杏を食べた5歳の子供が6時間後に意識を失ったケースもあります。

    幸い、後者の方は痙攣(ケイレン)を繰り返した結果、
    生命はとりとめたようです。

    おおぅ。。最近でもあるんですね・・・。

    特に栄養バランスが偏っているという自覚がある場合は、
    ちょっと注意が必要ですね・・・。

    参考:ナオルコム
    URL:http://www.naoru.com/ginnan.htm

    銀杏を食べる際に注意すべきこと

    では、銀杏を食べる際に気を付けるべきことをおさらいしておきましょう。

    まず、

    一度に大量に食べないこと!

    例え銀杏が大好きであっても一度に40個は食べ過ぎですよね?

    好きなものはついついたくさん食べちゃう!

    という方は、あらかじめ自分の食べる量を決めておくか、
    きちんと数を把握しておくようにしましょう~。

    そして、

    子供の銀杏摂取には十分気を付けること!

    体質や食生活環境によっては数個でも症状が出ることがあるので、
    具合が悪くなっていないか逐一様子を気に掛けてあげて下さいね。

    そもそも、子供という時点で銀杏を食べさせる時は、
    あげる個数に注意するようにしましょう!

    成人するまでは、子供の年齢以下の個数に抑えておくぐらいが無難ですね~。

    銀杏の日干し

    様子がおかしいようならすぐに小児科に連れて行きましょう。

    万が一、症状が出てしまった場合は、
    ビタミンB6製剤を与えると症状が改善することが多いようです。



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    まとめ

    今回は銀杏の中毒症状についてまとめました。

    いやいや、知らなかった身近に、
    意外な危険が潜んでるものなのですね~。

    確かに銀杏中毒というのは身体に危険をもたらす怖いものです。

    しかし、だからといって徹底的に銀杏を避ける必要はなさそうですね(^^;
    銀杏は、揚げ物や炒め物にしても美味しいですし、ミネラル成分も豊富。

    以下のポイントに注意して、安全においしく頂きたいものですね(^-^)h

      銀杏を食べる時の注意点

    • 子供は数え年の個数以内まで!
    • 大人は多くとも20個以内まで!

    食べる量に気を付けて、特に子供は量を少なめに!

    今は戦前・戦後の時代よりは、栄養をしっかりとれています。
    リスクは減っているものの、ドカ食いすることは避ましょう~。

    何事もほどほどが一番、ということですねヾ(;´▽`A“
    特に銀杏が好き!という人はちょっと気を付けるようにしましょう~

    ちなみに、銀杏を食べる時は、
    ぎんなん割りがあると、めちゃめちゃ便利ですよ!

    今回は以上です。

    参考になりましたら幸いです(*゚ー゚*)ノ

    ※ 2016/12/12 記事内に一部不備があったため修正しました。


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    4 Responses to “銀杏は食べ過ぎると毒!?症状と原因は?何個までならOKなの?”

    1. ヤマザキ クニオ より:

      友人より、レジ袋大に、満タンの銀杏を、いただき、びっくり、分かりやすい情報を、拝見し、早速、美味しく食べれます。有難う御座います。

    2. んふんふんふ より:

      自分はとても銀杏が好きなのですが、銀杏は食べ過ぎると毒ということを聞いて心配になりました。
      しかしこのサイトを見て自分は大丈夫だということがわかり、
      ホッとしました

    3. 間違い より:

      “銀杏中毒の原因と「チルビリドキシ」について”下から2行目

      誤:銀杏に含まれるビタミンB6を大量に摂取してしまい
      正:銀杏に含まれるチルビリドキシを大量に摂取してしまい

      • 管理人 より:

        >間違いさん

        ご指摘ありがとうございます。
        ご連絡いただいた箇所を修正させていただきました。

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