じゃがいもの芽が出た!これって食べられるの?取り方と注意点を要チェック!
記事公開日:2015年8月21日
最終更新日:2015年12月19日
- 「じゃがいもは芽を取ってから調理する」
「じゃがいもの芽にはソラニンっていう毒があるから食べちゃダメ!」
なんことを誰しも一度は耳にした事があると思います。
ですが、発芽してしまった場合や、変色してしまった場合となると・・・
「取り除けば食べていいんだっけ・・・?」
と不安になって、慌ててスマホを手に取り、
検索にかける人も多いかも知れません。
もしかしたら今現在も芽が出たじゃがいもを片手に、
「どうしたものか・・・」
と持て余しているのかも知れませんね(^^;
という事は事実なんです。
では、どうすればよいのか
今回は、安全に食事をする為にも知っておきたい、
芽が出たじゃがいもの扱い方
について解説していこうと思います!
まずは一番気になるこの話題から始めましょう☆
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芽が出たじゃがいもは食べられるの?
買ってきたばかりの時は、くぼみに小さなポッチがあっただけだったのに・・・
「気がついたらそこから新たな生命が誕生している!」
なんて経験あるかも知れません。
こうなったじゃがいもは食べられるのか。
心配になってしまいますよね(^^;
ですが心配はご無用!
発芽したじゃがいもも、ちゃんと食べる事ができます。
が、しかし!
その為には重要なルールをいくつか守らなければいけません。
そのルールとは・・・
伸びた芽を取り除く
2.
芽のあった所を大きくえぐり取る
3.
皮を剥いて調理する
この3つです。
更なる安全性を求めるならば、
蒸したり、レンジ加熱ではなく、茹でるか高温で揚げる料理を選ぶ
5.
小さいお子さんには食べさせないようにする
6.
加熱の前に一旦水にさらす
この3つもプラスすると、完璧ですね!
とはいえちょっと心配な気持ちは残るかも知れません。
芽の取り除き方を、しっかりとおさらいしておきましょう!
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じゃがいもの芽の取り除き方は?
1.
まず、立派な芽が出てしまったものの場合は、伸びた芽を手でポキッと取ります。
2.
その後、芽があった所を、包丁の持ち手付近にある、直角になっている刃の部分を使ってえぐり取ります。
3.
この時、ギリギリの所だけを取り除くのではなく、少し余分に取るつもりで包丁を入れましょう!
4.
芽の外周の一部に、包丁の角を入れたら、芽の周りを一周させるようにしてえぐります。
包丁ではなく、じゃがいもの方を回すようにすると上手くできますよ♪
芽が出てしまったじゃがいもを使う場合は、
普段よりも慎重、丁寧に芽取りをするようにしましょう。
言葉で言われてもよくわからないよ~(ToT)
という方は動画でチェック!
味の素さん、いい仕事してますね~(^^)b
「じゃがいもの扱い方【料理の基本:野菜の下ごしらえ】
ちなみに、
割ってみたら中身がところどころ紫色に変色していた!
なんて経験ありませんか?
じゃがいもの芽には紫色をした部分もあるので、
「紫イコール毒の色!」
みたいに感じるかも知れませんが、
これは毒が滲み出して紫になっている訳ではないんです。
じゃがいもに含まれるポリフェノールの一種、
アントシアニン
の影響で、食べても問題ありません。
でも、あまりにも広範囲に渡って変色していると、
ちょっと食欲も失せてしまいますよね(^^;
その場合は取り除いて、気持ち良く食べられるようにする方がいいと思います。
ちなみにじゃがいもの芽は食べられる?
たらの芽や、ブロッコリースプラウトなど、
食用とされる芽はたくさんありますが、
じゃがいもの芽は残念ながら食べる事ができません。
まだ芽が伸びないうちからしっかり取り除かなければいけないのですから、
当然といえば当然ですよね(笑)。
発芽したじゃがいもは、もったいないと思わずに、
ギリギリの所ではなく、芽の周りも大きく取り除くことが大事です。
皮もピーラーでできる限り薄く剥こうと頑張らずに、厚く剥くのが理想なんです。
「なんで!?もったいなくない!?」
と思いそうなところですが、皮の周りには、
ソラニン
が多く含まれているからなんですね!
さて、そのソラニン・・・
聞いた事はあっても詳しくは知らないという方も多いと思います。
その毒性とは一体どのようなものなのでしょうか?
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天然毒素のソラニンやチャコニンとは?
ソラニン、チャコニンとは、じゃがいもの芽に含まれる
神経毒
で、大量に摂取してしまった場合は中毒を起こします。
症状は、
- 下痢
- 腹痛
- 吐き気
- 嘔吐
などの、いかにも食中毒といった感じのものから
- めまい
- けいれん
- 意識障害
- 呼吸困難
などの恐ろしい症状まで様々です。
重症化すると死に至るケースもあるという、あなどれない毒なんです。
ちょっとややこしい名前ですが、じゃがいもに含まれる毒は
ポテトグリコアルカロイド
というもので、その種類としてソラニンやチャコニンなどがあります。
この2つにも
- a型
- b型
- r型
と種類分けがされています。
このどれもが含まれていますが、全体の95%がa型なので、
じゃがいもの毒といったら
といわれる事がほとんどです。
食中毒を起こす原因の毒素には、加熱によって分解され、
問題なく食べられるものも数多くあります。
が、このaソラニン、aチャコニンは加熱では分解されないので、
火を通したからといって安心する事はできません。
ただし、170℃以上の高温で揚げた場合は量が減るといわれています。
それが先ほど、
「更なる安全性を求める場合」
に書いた
「高温で揚げる料理を選ぶ」
という言葉の意味です。
熱に強い代わりに、水には弱い性質を持っているので、
切ったら一度水にさらす事でも量を減らす事ができます。
さて、2つの毒素はじゃがいもの芽に含まれるといいましたが、
実は他にも気にしなければいけない所があるんです。
それは・・・・
皮の色。
緑色に変色しているじゃがいもを見た事がありますか?
普通に売られているじゃがいもにはほとんどないと思いますが、
買ってきた後に太陽の光が当たる所や照明の明るい所で長期間保存する。
そうすると、じゃがいもが光合成をする事で、この変色は起こります。
緑色になってしまった皮には正常なじゃがいもの
10倍近い量の毒素が含まれているんです!
皮の場合も、芽の時と同じように、取り除けば食べる事ができますが、
「皮を剥く」
というよりは
「皮を削り取る」
というくらい厚く剥くのが理想です。
そして、極力小さいお子さんには与えない事が大事。
子供は大人の1/10量でも中毒を起こしてしまうといわれています。
過去に起きたじゃがいもによる食中毒の症例でも、
小学校で起きたものが多いんです。
それは自分たちで育てたじゃがいもを調理して食べよう!
という素晴らしい授業の中で起こってしまった惨事でした。
先ほど光に当たると皮の変色が起こるといいましたが、
自分たちで育てたじゃがいもの場合、まだ土の中にあるじゃがいもに
しっかりと土を寄せるという作業が甘かったりします。
そうなると、土の中の浅い所で実ったじゃがいもには、
日光が届いてしまう訳なのです。
すると変色が起こってしまいます。
報告されている症例でも、
と書かれていました。
もしもご自分でじゃがいもを育てているという方がいたら、
しっかりと土よせをして、じゃがいもを日光の光から守ってあげましょう!
そして、未熟で小さい芋にはソラニンやチャコニンが多く含まれているので、
十分に熟したものを収穫するというのも大事ですね。
人の舌は、100g中に15mgのアルカロイドが含まれていると、
を感じるようにできています。
もしも味がおかしいと感じたら、そこで食べるのをストップしましょう!
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まとめ
今日は、じゃがいもの芽や、変色した皮などに含まれる、
毒について解説してきました。
食中毒の症状などを見ると
「恐ろしい・・・ッ」
と思いますが正しい方法で調理すれば、
そのような恐ろしい惨事になる事はありません。
ただ、
「芽が出る」
という事は、その為にたくさんの、
- エネルギー
- 栄養分
をかなり使ってしまっていいるという事。
ですから、発芽したじゃがいもはフニャっと柔らかく、味も落ちているはずです。
心配しながらフニャフニャのじゃがいもを食べるよりも
安心してホクホクのじゃがいもを食べる方が何倍も美味しいですよね!
大人も子どもも大好きなじゃがいもは、カレーに肉じゃが、
ポテトフライと、たくさんのお料理で活躍する大人気のお野菜です♪
上手に活用して、美味しいうちにいただくのがベストですよね!
食中毒は正しい知識を持つことで回避できます(^^
ですまさずに、しっかり調理しておいしくいただきたいものですね。
今回は以上です。
参考になりましたら幸いです(*゚ー゚*)ノ
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