もやしの栄養価は低い?高い?加熱などの調理法で変わるの?

記事公開日:2015年7月30日
最終更新日:2015年12月19日



子供のころ、友達の間で、

もやしっ子

っていませんでした?(笑)

ひょろひょろーって背が高くって、
白々の肌をしていて・・・

って、たまに私も言われたりしましたっけw

で、リアルなもやしは、というと、

太陽の光を浴びる事もなく、
土や肥料も使わず、

ただ根っこから吸収した水分だけで成長する。

そんな、工場育ちの色白で弱々しいイメージなお野菜ですよね(^^

でもでもっ

そんなもやしですが、食材としてはどちらかというと人気者ですよね!

もやしは低価格で手に入る上に、一年中どこにでも売っています。

なので、もやし単品でのメニューはもちろん!

料理にボリュームが欲しいと思った時に、
プラスすることで

ドーン!

とかさが増し、たいへん便利です♪

安くて手軽なもやし

主婦のみかたっ(*゚ー゚*)♪

私も、もやし大好きです(ハート)

しかも、カロリーも低いので、

ダイエット中でも
糖尿病の人にも、

安心してお腹いっぱい食べてもらえる万能食材ですよね!

でも、安くて低カロリーであのルックス・・・。

いかにも栄養面では頼りにならなそうな感じですが、
本当のところはどうなんでしょうか?

今日は「もやしの栄養」について探りを入れてみたいと思います!

頭から根っこまで、余す所なく完全リサーチしちゃいましょう!



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もやしの栄養価について

もやしは実は3兄弟だったのです!

というのは、以下の3種類のもやしが存在するためです(^^

  • 緑豆もやし
  • 大豆もやし
  • ブラックマッペもやし
  • ただし、今日お話するのは、普段よく目にする、

    緑豆もやし大豆もやし

    この2つに的を絞ってお話していきたいと思います~。

    ・・・・・・・

    それでは、もやしに含まれる栄養素を
    じゅんぐりに紹介していきますねヾ(〃^∇^)ノ

    もやしに含まれるビタミンC

    ビタミンCって、酸味のきいたフルーツに多いイメージですが、
    もやしにもきっちり含まれています。

    ビタミンCは、

  • シミやシワをできにくくしてくれる美肌効果
  • 免疫力をアップして風邪を引きにくい丈夫な身体をつくる
  • など、さまざまな効能があります。

    葉酸もたっぷり

    もやしには、ビタミンB群のB1・B2も微力ながら含まれていますが、
    B群で最も注目したいのは葉酸ですね。

    葉酸は赤血球をつくるのに働く栄養で、
    貧血気味の方には特にオススメしたいビタミン。

    もやしにはこの葉酸がたっぷりと含まれています。

    ミネラルもあるでよ

    その他、

  • カルシウム
  • などのミネラル類も多少ではありますが含まれています。

    その中で目立って多いミネラルが、

  • 血液をつくるモリブデン
  • 血圧を下げるカリウム
  • この2つです(^^

    モリブデンは、血液の赤い色素

    ヘモグロビン

    をつくる“鉄”の働きを手助けする酵素で、

    血のミネラル

    ともいわれます。

    カリウムには塩分の排出を促す効果があるので、
    高血圧でお悩みの方、むくみが気になる方は積極的に摂りたい栄養素ですね~。

    そして、忘れてはいけないのが食物繊維!

    便秘解消にイイ!

    で有名なこの食物繊維は、もやしのシャキシャキ食感の正体でもあります。
    腸を整える効果があるので、大腸ガンの予防にも繋がります。

    アスパラギン酸

    次はちょっと聞き慣れないお名前のアスパラギン酸

    その名の通り、アスパラガスに多く含まれる成分で、

    アミノ酸の一種

    なのです(^-^)h

  • 疲労回復効果
  • 利尿作用
  • がある他、ミネラルを細胞まで運ぶというお仕事もする働き者。

    肌の細胞を生まれ変わらせる「新陳代謝」を促し、潤いを保つ効果もあります。

    ちなみに、シュガーレスのガムや飲み物に入っている

    アスパルテーム

    という人工甘味料の材料だったりします。

    「なんかグルタミン酸みたいな名前~」

    と思われた方!

    それあながち間違いでもありません。

    アスパラギン酸は昆布に多く含まれる成分。
    つまり旨み成分なのです。

    そのためいろいろな食品に使われているんですよ!

    アミラーゼ

    そして、アミラーゼももやしに含まれる代表的な栄養です。

    アミラーゼはデンプンの消化を助ける働きがあり、
    胃腸の調子も整えてくれます。

    元気な胃腸でスムーズな消化を行えるという事は、
    取り込んだ栄養を効率良く吸収できるという事に繋がるのです!

    ・・・・・・・

    さて、もやしに含まれるたくさんの栄養素を紹介してきましたが、
    実は緑豆もやしと大豆もやしでは栄養の特徴が違ってきます。

    ちょっと、数字で詳しく比べてみましょう!

    緑豆もやし 大豆もやし 一食分の目安
    熱量(Kcal) 14 37
    タンパク質(g) 1.7 3.7 15~34
    脂質(g) 0.1 1.5 13~20
    食物繊維(g) 1.3 2.3 5.7~
    葉酸(μg) 41 85 80
    ビタミンC(mg) 33
    モリブデン(μg) 55 100 6.7
    (数値は全て生の状態100gの場合/目安は20代女性の場合)

    一番最初に目につくのはやっぱりカロリーでしょうか・・。

    大豆もやしは3倍近い数値を叩き出しています!!

    しかしその分、他の栄養素も多くなっていますね!

    緑豆もやしより3倍違いカロリーがある大豆もやし

    大豆”なので、緑豆もやしにはない、
    イソフラボンやサポニンなども含まれます。

    イソフラボンとは女性ホルモンと似た働きをする成分で、
    更年期障害の症状を改善したり、美肌効果もあります。

    またサポニンは、漢方薬にも使われる程健康効果の高い成分で、
    コレステロール値を下げたり、肥満を予防する効果もあるそうです。

    大豆はもともと身体に良いものですから、この比較も納得ですよね!

    しかしながら、含まれる栄養の種類は思ったより多い傾向にありますが、
    その量は決して多い訳ではないのもお分かり頂けると思います・・。

    その少しだけある栄養を全て取り込むことは可能なのでしょうか?

    よく、加熱すると栄養が逃げるなんて聞きますが~

    生の状態で食べる事のできないもやしはやっぱり加熱によって、
    その栄養を失ってしまうのでしょうか?

    ちょっと詳しく見てみましょう!



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    もやしを加熱するとどうなる?

    栄養成分には、それぞれ強みと弱みが存在します。

    例えば、ビタミン関係は「水に溶ける」といわれ、
    長時間水に浸したりグツグツと煮込むことで壊れてしまいます。

    また、先ほど紹介したアスパラギン酸は熱に弱く、長時間の加熱には向きません。

    もやしには加熱や水分に弱い栄養がたくさん含まれていますね。。。

    つまり、じっくり煮込む料理などでは、せっかくの栄養が壊れてしまうという事。

    失われてしまう栄養を回避!

    そこでオススメしたいのが

    蒸す

    という方法です!

    いちいち蒸してなんかいられないわよ!

    と思われるかも知れませんが、これは電子レンジで十分代用が可能(^^)b

      耐熱容器に入れたもやしにふんわりとラップをかけて、
      一袋分なら500wで2~3分程度チンすれば、
      蒸した時と同じような仕上がりが期待できます。

    ナムルやラーメンのトッピングなど、
    本当なら茹でて使いたい時はレンジで加熱する事をオススメします。

    蒸すことでもやしの栄養を壊すことを防げる

    お肉や野菜と合わせて炒め物にしたい時は、
    他の材料に火が通ってからもやしを入れ、絡ませる程度で
    サッと火を通すとダメージが少なく、栄養が壊れません。

    もやしの「火が通りやすい」という特性が、
    デリケートな栄養たちを守ってくれるんですね!

    どうしても茹でるという時はなるべく短時間で済ませ、
    茹で上がったら水にさらさず、お皿などに広げて冷ましましょう!



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    もやしのヒゲはとる?とらない?

    お次は、もやしの「ヒゲ」についてです(^^ゞ

    「ヒゲ」というのは、もやしの先っぽに伸びた、
    黄色っぽくて細いもので、もやしの根っこにあたる部分です。

    ここを取り除く事で見た目と食感が良くなるので、
    ひとつひとつ丁寧に取る方も多いみたいですね~!

    ちなみに、私は生まれてこの方、そんな手間をかけた事はありません(笑)

    けれど、今回私の周りでアンケートを取ってみたら

      10人中8人が「ヒゲは取る

    と言っていました。

    かなり小規模なアンケートですが(笑)

    しかし、個人的には意外な結果でした・・・。

    そして「取る」と答えた人たちに、
    時間はどれくらい掛かるのかを聞いてみたところ、

    平均して「一袋分で30~40分」である

    ということがわかりました。

    40分もあればおかずが何品できる事やら・・・
    それでも手を抜かないという事はそれだけ価値がある事なのでしょう。

    しかし!

    見た目が美しく食感が良くなったとしても、
    手間以外のデメリットはないのでしょうか??

    私が今回生まれて初めて試してみて、思ったことは以下の2つです。

  • 驚くほど量が減る
  • もやしらしさが消える
  • あの細いチョロチョロを取り除くだけで、嵩がだいぶ減ります。

    そして、もやし独自の風味がなくなったように感じました。
    もやしの風味を「臭み」だと感じる方には、いい方法かも知れませんね!

    そして、調べてみてわかった最大のデメリットは

    食物繊維が減ってしまう

    ということ。

    もやしのシンボルともいえる食物繊維は、
    根っこの部分にこそたくさん含まれているそうです。

    それを取り除いてしまうというのは、栄養面ではあまりオススメはできません。

    とっておきの日に作るごちそうや、もやしの臭みが苦手という方以外は、
    そのままの姿で調理してあげるほうがいいかも知れませんね。

    実際にヒゲをとる方法についてはコチラ。

    うーん。根気の要る作業ですね~(^^;

    ヒゲはもちろん、頭(種子)も取るという方もいますが、
    それでは栄養の半分以上をゴミにしてしまうという事です。

    種が根を張り、成長をとげて芽を出す

    その全てを食べるというのは、考えてみたらスゴイことだと思いませんか?

    命が生まれて間もないもやしは、生命力に満ちています。
    そのエネルギーを余す所なくいただけば、大きなパワーが貰えそうですよね!

    それに何より手間が掛かりません。
    もしもご家族からクレームが来たら、この話を使ってください(笑)



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    まとめ

    昔から当たり前のようにあるもやし。

    今日はもやしを食べて栄養をつけよう!

    なんて考える人はまずいないと思います(笑)

    けれどけれど!

    ほとんどが水分だと思っていたもやしにも、

  • ビタミン
  • 食物繊維
  • アスパラギン酸
  • カリウム
  • などなど、結構、豊富な栄養があるのは意外でしたね~!

    シャキっとさせるには水にさらした方がいいという常識も、
    実は栄養面では良くない事だと知り、

    今回のもやしリサーチは新発見の多いものとなりました。

    緑豆でも大豆でも、豆の部分には命が宿り、栄養もたくさん蓄えられています。
    口当たりを悪くする根っこは、水から養分を吸い上げる為の、いわば栄養の通り道です。

    栄養を多く含むもやしの芽

    手間とゴミをなくして、少しだけ気をつけて熱と水分から守ってあげる事で、
    もやしの栄養をしっかりチャージできるはずですよ♪

    これからも身近な食材として、毎日のお料理に貢献してもらいましょう!

    今回は以上です。

    ご参考になりましたら幸いです


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