くわいをおせち料理で使う意味と由来は?
記事公開日:2015年8月5日
最終更新日:2015年12月19日
にょっきりと突き出した芽が特徴的な、
くわい。
あまりメジャーな野菜ではないので、
ご家庭の食卓に上ることは少ないかもしれません。
でも、お正月のおせち料理などによく
「くわいの含め煮」
が入ってたりするので
「ああ、あれがくわいか」
と思い出す方もいるのではないでしょうか。
実は日本の正月料理以外にも、中華料理の炒め物や
中華丼の具材としても良く使われているくわい。
しかし、
そのあたりのことはあまり知られなかったりしますよね(^^;
ということで!
今回は、そんな謎のベールに包まれた野菜、
くわいについて紹介します(^^ゞ
Sponsored Link
目次
くわいってどんな野菜?
くわいは被子植物の種類であるオモダカ科の水生多年草です。
見た目は里芋に似ていますが、里芋よりもやや小ぶり。
その先にには球根のように芽が出ています。
くわいの栽培品種は3種類あり、
とそれぞれ呼ばれています(^-^)h
日本で主流となっているのは、ほんのりと青藍色をした青くわい。
ほくほくとした触感をしています。
一方、中国で主流となっているのは淡い水色をした白くわいで、
こちらはシャキシャキとした触感が楽しめます。
Sponsored Link
いろいろある!くわい自体の名前の由来
「くわい」って、なんだかおもしろい名前ですよね(^^
「くわわっ」っと目を見張るようだからこんな名前が付いた・・・
・・・というわけではありません~ヾ(;´▽`A“
それでは、なぜこのような名前が付いたのでしょうか。
かたちから呼ばれるようになったという説
ヒントは「クワ(鍬)」です(^-^)h
畑を耕す農作業に使ったりするアレですね。
実はこの名前の由来は諸説あるのですが、
その一つがこの形が鍬(くわ)に似ているという説。
クワに似ていることから鍬芋(くわいも)と呼ばれ、
それがいつしか「い」が取れて「くわい」に縮んだとか。
栽培方法から呼ばれるようになったという説
もう一つは、栽培方法から、
「くわい」
と呼ばれるようになったという説もあります。
・・・・・・・
というのも、もともとくわいは水田で栽培されます。
こそで、水つながりで「河」で作られる「芋」ということで、
「河芋(かわいも)」と呼ばれるようになり、
- かわいも → くぁいも → くあいも → くあい
という感じでなまっていき、「くわい」となった説もあります。
Sponsored Link
くわいがおせちで使われるようになった意味と由来は?
そんなくあいですが、なぜおせち料理の時にだけ、
あんなに存在感を主張しているのでしょうか。
普段はあんまり食べないですもんね(^^;
というのも、おせち料理というのは一つ一つの料理に意味があります。
そもそもおせち料理は、季節の節目にかみさまにお供え物をする時の、
宴(うたげ)の料理として伝えられてきました。
もともとは偉い人たちの行事だったのですが、
それが庶民の間にも定着したんですね(^-^
なので、おせち料理には、豊作や、今年も無事年を越せるように、
また、子孫繁栄などを願う意味が込められていたのです。
それ故に、おせち料理では、なにかしら縁起の良いお料理とされる
由来が必ずつくよになっていったのです。
と、すると?
くわいにも当然、意味があります( ̄- ̄)ゞ
・・・・・・・
くわいって写真をみてもわかるとおり、
勢いよく上に向かって芽が出てますよね?
なので、ぐんぐんと上に伸びていく様子が、
出世や向上を連想させ縁起がいい
とされているのです。
また大きな芽が出ることから
めでたい(芽・出・たい)
という言葉に繋がるともいわれています。
古くから日本では縁起物として好まれるために、
市場に出回るのは年末から年始にかけての時期が多くなっています。
Sponsored Link
まとめ
今回は、くわいがおせち料理で使われる意味や、
くわい自体の名前の由来などについて紹介しました。
お正月に出回ることが多いくわいですが、
収穫期間は9月から始まり、だいたい春先まで続きます。
特にお正月を過ぎた1月末、2月頃にはいっきに価格が低下するので
安く購入するのであればチャンス時期といえるでしょう。
お正月以外であってもくわいが縁起物なことには変わりません。
煮物や炒め物などに上手く取り入れて美味しく出世祈願してみるのも良いですね♪
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです(*゚ー゚*)ノ
Sponsored Link
最近のコメント